TOKYO BAT IS ONE主催 第10回 東京湾黒鯛落とし込みバトル

東京湾黒鯛研究会会員の4名も、この大会の運営に携わっており、大会目的の『誰でも気軽に参加できる釣り大会』。
『釣場の保全や衛生、釣り人のマナーなどの向上』を訴求し、呼びかけることに賛同し、協力、運営しております。この大会は毎年、天候には恵まれていますが、今年は前日からの強風で大会当日予報も強風が残る予報でしたが、皆様の気合か念力で何とか渡船のできる風速まで風が落ち着いた中での大会開催になりました。

大会参加者は118名と、昨年に比べて若干は少なくはなりましたが、この大会を楽しみにしている黒鯛師からは【大会を開催してくれてありがとう。】の言葉を聞くだけでも嬉しくなります。検量対象の魚は97枚。 検量対象外の魚も数多く釣れましたが、例年同様に大変盛り上った大会になりました。 以下、参加者とスタッフからのレポートになります。

A堤防レポート 長谷川直也

大会前日からの強風ですが宮川丸さんの協力でなんとか無事開催することができた第10回大会です。今年も受付からA堤防の検量スタッフとしてこの大会に携われたことに感謝です。乗船してA堤防に到着すると、船着場よりもさらに風が強く釣りずらい状況だなとの感想と、今年は事前情報で浅い堤防のCとD堤防が釣果が良いとの事で例年の大会に比べて少なめの25名ほどの参加者が上堤。

海の状況は南の風で陸側は波気があり、沖側は静かな状況。雰囲気は良さげですがスタート直後からは沈黙を保つ状況。 他の防波堤からの釣果報告が上がってきますが、本命のCとD堤防からは釣果報告が上がってきません。 ようやくA堤防でも釣果が上がりますが、地合いでバタバタ...では無く、ポツポツと釣果、検量に持ち込む状況で、競技終了時刻までには検量対象魚25枚の結果となりました。 

検量対象外の30センチに満たない魚も何枚か釣れていて、ここ3~4年はシーズン終盤に釣れるような小型の黒鯛に悩まされる参加者もいる状況になりました。最後に、堤防の釣りそのものが危ぶまれていますが、この釣りと大会が長く続くことを願っています。自身の体力が続く限り大会運営スタッフを続けていきたいと思います。来年もお待ちしています。

B堤防レポート 狩野誠司 (TOKYOBAYISONEより抜粋)

ここのところ釣れていないB堤。今回の大会は浅場のC堤/D堤が人気ですが、B堤は事前情報も宜しくないこともあり、スタート時点で一番不人気の防波堤でした。しかし前日、前々日と出船していない木更津沖堤、どこで釣れるかわかりません。大会スタッフは私に佐藤さん、小川さん、山田さん、安達さんの計5名。

朝礼時点でスタッフ含めて30人、A堤からの折り返しで数名が来堤して釣行開始。インコースは南西の爆風が当たり濁りも入り良い感じです。私が向かったC堤コバ側はバトル委員安達さんが大物賞を獲得する44.2㎝を仕留めるものの今一つ。渡堤直後良かったのは船付き場〜A堤コバの間。釣行開始直後から当たりが頻発したそうです。皆さんほぼパイプでの釣果。 一通りC堤側を落とした後に検量場所に戻ると大会前に「今年はまだ黒鯛1枚なんだよね〜」とか言っていた横須賀BFC所属、黒鯛師として尊敬する鈴木義人さんが2枚仕留めています。C堤側は釣れないとお話したところ、「パイプ落としたら簡単に釣れるよ〜』とのこと。直後A堤側に向かおうとしたところ呼び声に振り返ると何と3枚目をネットイン!!義人さん、ゾーンに入ると手がつけられなくなるのは過去の野島杯他でさんざん経験しています。義人さんの近くにいると更に釣れなくなるので速攻で逃げてA堤側に向かうとあちこちにストリンガーがぶら下がっています。今回準優勝の森田さんは15:00までに真ん中〜A堤コバの間で5枚揃えています。時合い後ですが、餌をパイプから小ツブに替えたところ1枚釣れてボーズ脱却。 それ以降もB堤はポツポツ釣れ続けます。15:00の移動の船が来た後は船付き場〜C堤コバの浅い方が有利でした。

私は15:00以降もB堤側で釣行するものの追釣できず、見切って16:00前にC堤側に移動すると義人さんは更に1枚追釣しています。15:00の船でB堤に移動してきた方もいて防波堤は開始直後より人が増えているもののポツポツ釣れ続いています。16:30頃のCコバ付近の釣果で検量場所に戻りましたが、何と終了5分前に義人さんが5枚目の黒鯛を持ち込み釣行終了。この1枚で義人さんが優勝しました。

釣行前は一番釣れないのでは?との予想でしたが、B堤はこの日一番釣れた防波堤で釣果合計42枚。B堤から何と優勝(義人さん、5枚)準優勝(森田さん、5枚)、大物賞(安達さん44.2cm)、5位(鶴田さん、4枚)、9位(野々部さん、3枚)、BB賞(小川さん)。アワード参加者2名(森田さん、安達さん)含め主要な表彰を独占しました。アワードではぜひ木更津B堤と運営スタッフを思い出して活躍いただければと思います(笑)。その他の釣果ですが、2枚は5名、1枚は15名と好調でした。

優勝の義人さんはこの日(6/7) 69歳の誕生日。素晴らしいお誕生日になりました。義人さんが使った竿はエギ竿に黒鯛用の穂先をつけた自作ロッド。黒研前会長の佐藤さん曰く義人さんの釣りはいい加減な釣りと言っていましたが、5枚の釣果はパイプ3枚にカニ2枚。あの手この手で色々と調整をしていたのではと思います。個人的には東京湾の代表としてアワードに参加いただいて全国の黒鯛師に知ってもらいたいと思いました。  皆様、また来年も宜しくお願いいたします。

A堤防レポート 廣瀬 健夫 (TOKYOBAYISONEより抜粋)

C堤は受付時の渡堤先の一番人気で、開始時には約40名が渡りました。堤防に渡ると、南風が強く潮の濁りもあって、雰囲気は良さそうです。参加者の集合写真撮影の終了後に釣りが開始されると、ほどなくインコースで竿が曲がり始めます。 しかしながら黒鯛のアタリは散発で、釣果はポツリポツリといった感じで、14:30時点で検量に持ち込まれたのは12枚でした。

その後、満潮を迎えて下げ潮に変わっても、時合らしい時合はなく、最終的には16名の方に21枚の釣果がありました。 前評判ほど釣果に恵まれなかったC堤ですが、4枚を釣り上げた松田さんが4位入賞、藤川さんがレディース優勝、丸山さんが小物賞を獲得されました。

御参加の皆様、お疲れ様でした。来年も是非ご参加下さい。