東京湾黒鯛研究会主催 第21回ヘチ釣り講習会

2023年7月30日に東京湾黒鯛研究会の第21回ヘチ釣り講習会が、千葉県の五井防波堤で開催されました。

この日は数日前から連日続く猛暑で、受講生も自身の体調不安視する方からのキャンセルもあり、受講生15名と少数ながらも中身の濃い講習会になったと思います。
受付開始前から受講生が集まり、出船時刻前には、全員が準備完了している状況。

心配していた猛暑による熱中症ですが、出船前から吹き付ける南西風で
体感温度は下がってくれると思いましたが、念のため守山丸様の協力で、万一に備えて沖待ちして頂きました。
実釣開始前には五井黒鯛研究会会長の叶内会長のレクチャー。 五井防波堤の簡単な構造から落とし方のレクチャーまで。
講師の会員まで見入っているような状況でした。その後はマンツーマンの実釣講習です。

今年も講習会に参加してくださった鈴木様は講師の五十嵐会員と共に、まだ人の居ない先端。への字少し手前から釣り開始。
開始30分ほどで凸凹部にて鈴木さんタナでヒット!。しかし惜しくもすぐにフックアウト 『悔し〜〜』と鈴木さんは叫んでいたそうです。
午後2時30分。再び鈴木さんの竿が曲がります。 いい引きを見せる黒鯛。今度は完全にフックが掛かっています。

そこそこ波立ち海面が上下するなか苦戦するも鈴木さん見事タモ入れ完了。
立派な43センチ。最高に嬉しい1枚を手にしました。
五十嵐会員の風の読みと自分でもヘチ釣りの釣行も重ね、何処に魚がいるのか。 自身で答えを出してくれた結果です。
その後は追加を狙うも、無念のタイムアウト。 しかしまた参加します!と言っていただきました。

今回の受講生の中で最年少の荻野さん。 お付き合いのあるお友達の村上さんと一緒に参加。講師は肥後さん。 肥後さんのフィールドで知り合った将来有望な若手の成長株で今回は更に自身のレベルを上げたいという事で参加してくれました。

若いお二人の初々しい姿に講習会が少し華やいだ感じもする中、先ずは基本的なところからもう一度、仕掛け作り、餌付け、落とし方を説明したのち、荻野さんは落とし込み、村上さんはフカセ釣りで実釣開始。 荻野さんはテンポよくタナを探り、村上さんはうまく糸フケを作りながら落としていくと、荻野君がインコース棚で待望の一枚を確保します。 その後は終了間際にアウトコースで荻野さんにヒットするも惜しくもハリ外れ。 一方の村上さんは上手に糸ふけを作りながら落とし、2 回当たるもハリ掛かりせず、本当に悔しがっていました。
お二人に取っては記念すべき初沖堤防での釣行となり、正にこれからの黒鯛釣りスタートのお手伝いが出来たと思います。

近年のへち釣り、落とし込みは若年層の比率が少ないことも危惧されて久しい。
平均年齢 40歳以上で希に 20 歳~30 歳台が若干名という正に高齢化の状況であるといえます。
このような状況を踏まえた上で裾野を広げるためには実際のリサーチとして若い人たちが楽しい。またやってみたいと感じていただけるようなへち釣りとするために何が必要なのか沖堤防だけではなく地続きの場所や関西方面の取り組みなどを参考にしながらへち釣り講習会が少しでも裾野を広げてゆくためになればと感じた1日でした。
今後の受講生の皆様の黒鯛釣行の一助になれば幸いです。

参加頂きました受講者の皆様、出船にご協力頂いた守山丸様。本講習会に協賛、協力頂いたメーカー様に厚く御礼申し上げます。