東京湾黒鯛研究会主催 第22回ヘチ釣り講習会

2024年6月5日

昨年は梅雨も明けた7月末での開催で、酷暑の中の開催の反省も踏まえ、猛暑になる前と入梅前の横浜での開催を計画しておりましたが諸般の事情で断念し、木更津堤防での開催となりました。

開催数日前に仕事や体調不良によるキャンセルもあり13名と少数になりましたが、参加者の中には将来有望な少年黒鯛師も2名。御父様と一緒に参加してくださり、会員も今日は釣らせなくては...と、気合が入っていました。毎年恒例ですが黒鯛師の行動は早く、受付開始時間前から待機していて、参加者全員の受付完了したのは終了予定時刻の30分前。早く終了した分は、生徒様と担当する講師のコミュニケーションが取れて、事前質問等、色々と談義,談笑する時間が確保でき、参加者全員がリラックスした雰囲気になりました。

宮川丸様のご厚意で12時の特別便で皆さんがB堤防の中央で下船。 この日は干潮時の渡船であったため会員誘導の元、荷物の受け取りリレーで素早く荷物を運び、上堤。堤防上での集合写真の後に鈴木会員を中心として持ち込んだ餌を堤防の上に準備して各担当講師会員が取り分けしながら受講者へ配給、その後、仕掛けを準備し、全員へ行き渡ったところで鈴木会員から木更津堤防の簡単な説明後、肥後会員の棚釣り、底釣り、沖フカセの説明と注意点などを説明。身振り手振りでの落とし方や基本スタイルの講習があり、その後はマンツーマンでの講習の始まりです。

この講習会での最初の魚を釣り上げたのは、四方様 全体講習も終わって30分後にインコースで30センチを確保。 そのあとには痛恨のバラシ... その後しばらくしてインコースC 提よりで掛けるも水面針外れ1 回、のち30.5センチ を取り込みました。

その後は少年黒鯛師の日暮君が30センチに若干届かないが1枚確保。 長谷川君も37センチを確保。 本来なら釣ってはいけない会員も釣果があり、申し訳なさそうにタモ入れしたかしていないかは不明ですが黒鯛の活性は上々のようです。

講習会も後半戦。 アタリはあるが中々針掛かりしない状況の中、昨年も参加してくれた若手のホープの荻野さんも黒鯛を確保。 荻野さんは申込時に昨年も参加しましたがさらなるレベルアップしたい。との熱い意気込みがあり、当会の名人の域に達した黒鯛工房のテスターでもある狩野氏からのレクチャーを受けてレベルが上がったものと思っています。

夕方の帰港船が遠くに見えて講習会は終了。 南風の影響で食いが落ちていることも考えると釣果があったことで講習会としての意義は達成できたのではないかと思います。 今日の講習会は中学生や20 代前半の方々がこの日釣れた黒鯛と出会いを通してこの文化や人と人の繋がり、へち釣りの研鑽を継続して頂ければと思っています。黒鯛のヘチ釣りという昔からあるシンプルだけど奥深い。黒鯛の習性を利用した釣法を後世まで伝えていければと会員一同祈願しております。最後になりますがこの講習会に賛同してくださった釣り具メーカー様 個人の方。渡船宿の宮川丸様のご協力に感謝いたします。

協賛メーカー   株式会社ウイング 黒鯛工房事業部 株式会社サンライン

協力メーカー   グローブライド(株)ダイワ釣り事業部

協賛者(個人)  SPARCLE BLACK 様  TOSHI CRAFT 遠藤様

特別協力     木更津港 宮川丸