第9回 東京湾黒鯛落とし込みバトル

過日、2023年 5月27日に、TOKYO BAT IS ONE主催の  【第9回 東京湾黒鯛落とし込みバトル】が木更津堤防にて開催されました。東京湾黒鯛研究会会員の4名も、この大会の運営に携わっており、大会目的の『誰でも気軽に参加できる釣り大会』。『釣場の保全や衛生、釣り人のマナーなどの向上』を訴求し、呼びかけることに賛同し、協力、運営しております。

この大会は過去を遡っても天候には恵まれ、今年も午前中から気温が上昇し、準備している段階から初夏の陽気を感じての準備になりました。 準備が完了して、少し早めの受付開始。 30分もたたずに参加者のほとんどが受付完了するほど行動力には脱帽です。 しかしそんな中でもまだ受付終了していない人がいるんだけど...の声。名前を聞くと当会会員でした。 後に聞くと川で釣りしていた。との事。呑気なモンです。(笑 渡船時間になり、思い思いの防波堤へ。  此処からは各防波堤でのレポートになります。

A堤防レポート 長谷川直也

A堤防には11時で帰港する一般の釣り人の迎え便で送船し、他の堤防よりも早めの渡堤となりましたが、互いの状況やらいろいろと会話が進み、同窓会状態で時間が過ぎ去ります。 海の状況は北の風で沖側は波気があり、陸側は静かな状況。場所により海藻が付着して落としにくいところもありますが、雰囲気は良さげです。 写真撮影し、実行委員のスタート合図で大会がスタートすると、いきなり竿が曲がります。 会員の橋爪氏が開始1投目で本命確保します。 早々と検量を済ませて自分も釣行開始しますが、他のアングラーの釣果検寸をするとなかなか検寸台から離れられません。

いろいろと情報を聞きますが、餌はパイプやミジ貝、蟹で棚は半ピロから底と、幅広く攻めないといけないような感じで、所々大きく根付いている海藻にも悩まされるA堤です。 釣果もダラダラと釣れ、時合いのようなまとまった釣果が無く、途中で他の堤防情報がLINEで得られますが、A堤防の釣果は少なめと判明。 夕方にはよくなると信じていましたが、結果は1アタリのみでフッキングせず終了しました。 検量した魚は35cmから40cmの大きさで、中には48.2㎝と大会大型賞の魚がA堤防から出ました。 A堤防では27枚の釣果 全体でも109枚と今年の木更津も期待できるような気がします。 最後に、昨年からいろいろと問題になっている改正遊漁船法で堤防の釣りそのものが危ぶまれていますが、この釣りと大会が長く続くことを願っています。 自身の体力が続く限り大会運営スタッフを続けていきたいと思います。 来年もONEです。(笑)

B堤防レポート 狩野誠司

この日のB堤は41名で大会開始となりました。B堤の前評判は今ひとつでしたが例年通りの人気で釣行スタート。潮周りは若潮、14:00頃満潮で大会開始時点ではまだ上げ潮の時間帯です。北風が吹いて沖側がざわついていますが底の潮はほとんど動いていません。内側はベタ凪ですが濁りは悪くなく、底はゆっくりと潮が動いています。内側はまだワカメがかなり残っていて釣り難いこともあってか大半の方が潮がざわつく沖側を狙っています。大会開始直後、人が少ない内側のワカメの隙間狙いをしていた私に防波堤で1枚目(43cm)が掛かって無事GET。

そこからポツポツと内側で魚が釣れ始めます。ほとんどの方がパイプで魚を仕留めています。13:00~14:00の間でおそらく10枚近く魚が出たと思いますが、防波堤が広くて全体状況が把握できません。満潮を過ぎて風向きも変わり潮が流れ出した頃からまた内側でポツポツと当たり出します。船着場では明確な時合いもあって大会運営メンバーも複数枚仕留めています。A堤側の先では明確な時合いはないものの、ポツポツと魚が出続けます。16:00を過ぎて内側の潮が明確に流れ出した頃から活性も上がり出し、連発で検量所に持ち込む方が出ます。終わってみるとB堤全体で17名の方に30枚の釣果、4枚仕留めた方が2名と時合いのタイミングとポイント釣り方を押さえた方との差が出た防波堤となりました。是非また来年当大会に参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。

D堤防レポート 肥後吉実

当日、D 堤防は小名浜の小野寺氏、羽山氏、スタッフ 東京黒友会山岸氏、高橋氏 東京湾黒研顧問 佐藤氏、会員 肥後の6名での上堤であった。当日、インコース南西の風が当たりアウトコースは澄んでいるが魚の姿も確認できる状況で雰囲気としては期待の出来る状況であった。早速、仕掛けを準備、記念撮影後釣技開始となる。開始早々、佐藤顧問がC堤よりアウトコースコバ付近で1枚確保。その後、小野寺氏がインコースにて2枚続けて確保された。私はアウトコース中央付近にて3回掛けるも水面ハリ外れ2回、すっぽ抜け1回と苦しい立ち上がりとなった。他の皆さんもバラシが多く、しっかり合わせているつもりだがそれぞれの使用している針違いなのか、私は小針なので十分に針掛かりしていないようである。また、錘も微調整が必要でワカメの間を落とし込む際に軽めの錘ではワカメの上に乗ってしまうのでいつもより重めの錘で少し壁際から離しながら壁際に寄せて落とすことにした。

これが功を奏し、1枚目を取り込んだ。上堤後から1時間ぐらいは当たりも活発であった。そんな中で小名浜の小野寺氏はインコース、アウトコースで確実に当たりを取りながら枚数を重ねて行く。私もその後、2枚追釣し、佐藤顧問も3枚確保していた。4時過ぎの段階で小野寺氏6枚、羽山氏1枚、山岸氏3枚、高橋氏2枚、佐藤氏4枚、肥後3枚と全員が型を見ることができた。ここ近年のバトルでのD堤での釣果としては上出来であった。浅い堤防にも関わらず魚が集まっていたことフグが殆どいなかったことなどが要因であったにしても正直なところここまで数が出るとは予想していませんでした。この日はインコース、アウトコースともに当たりがありポツポツと釣果があるような状況下、小野寺氏が殆どバラシもなく取り込んで見事に優勝されたことは賞賛に値します。昨今東京湾の渡船問題が釣り人全体の危機として皆が不安感を抱いている。この渡船での釣りがこれからも継続できるように私たちの出来ることを通して維持できればと感じているし、今まで以上に大切にしたいと節に思う。優勝されました小野寺様おめでとうございます。また、スタッフとしてご協力頂きました東京黒友会 山岸様、高橋様ご苦労様でした。

以下、釣果のあった会員

 6位  佐藤 達夫   4枚  最大33.6cm 

11位  肥後 吉実   3枚  最大38.3cm

15位  小川 宗良   2枚  最大42.0cm

21位  橋爪 健一   2枚  最大38.0cm

28位  稲畠 哉    1枚    46.6cm

32位  狩野 誠司   1枚    43.2cm

35位  鈴木 俊平   1枚    40.0cm

落とし込みバトル大会スタッフ