2024年 第1回横浜例会

2024年3月31日に横浜堤防にて第一回の例会を開催しました。

昨年の例会は朝から雨。 今年は朝から時折南風が強き、横浜例会では天候に恵まれません。 そんな中でも会員22名 ゲスト1名で8時便にて渡堤しての開催でした。今回の報告も各防波堤からのレポートになります。

沖白レポート  前田会員

前代未聞の3月例会、奇しくも横浜自粛前の最終日と重なり、色んな意味で時代の流れを感じた横浜開催。前日の釣果とは裏腹に朝イチ渡しの先客からは良い話が聞けなかった白灯。 渡堤早々、下げ2分のインコースで松村会員の竿が曲がる。仲間が見守る中、しばらくのヤリトリの後、突然竿のしなりは立ち消え、魚の姿は何処かへ。しかし我こそは、と勇む若手の栗林会員がその直後8時半に見事に仕留めた。

春とは言え3月とは思えない陽気だが、まだ水温は冷たく、ちょっとしたことで機嫌を損ねる白灯の魚。 あれやこれやとアプローチすること9時半、本籍白灯の横浜前田の餌にカジカジと喰らいついた。母家立ち退き前日の、ホッとした1枚。続けて大分水の引いた10時過ぎに、インコース、同じ様な場所で追加。 濁りも有り、もう少し魚信があれば、期待もできるものだが、お生憎様な魚。しかも段々と強さを増す横風。心も折れかける昼下がり。 そのまま下げ切って2時、相変わらずの風だが、潮変わりに希望を託す一同。 沖からの潮がぶつけ始めて3時、暴風の中、かろうじての魚の反応。しかし乗らず、抜ける。それを何度か繰り返す。だが明らかに魚信は増えた。これはチャンス。逃すな。時合は近い。 そんな中すれ違ったのは、横浜叩き上げの福田幹事。ふと気配を感じ振り返ると、白い灯台を背に竿が綺麗に曲がっていた。

長谷川事務局長のご厚意に甘えて検量を代わってもらった前田、直後にかけたのが、小ぶりながら嬉しい1枚。 迎えまであと30分、検量を終え戻った先には、楽しそうにヤリトリを味わう小川会員。強風に難儀しながらも、無事にタモに魚を収めて、これが結局、時合の終わり。

沖に向かう迎えの船を一旦は、やり過ごして粘るものの、再び見えたこちらへ向く船首を確認し松村会員と共に名残惜しくも納竿。 会員6人で6枚の釣果と、数だけ見ればこの時期にしてはまずまずも、中々にご機嫌斜めだった白灯。 気まぐれだけども憎めない横浜白灯への再会を願いつつ、しばしのお別れです。

旧赤 レポート 肥後会員

年度末3 月31 日(日)の最終日、漸く桜も開花し、春本番を迎えた。本会例会で3 月中の開催はこれまでに例がない。それでも横浜幹事福田氏の設定であれば間違いはないだろうと安心はしていた。しかし、今日が諸般の事情による横浜沖堤防最後の渡船となったことは偶然としても一抹の不安を感じずにはいられなかった。 そんな中、会員それぞれが特別な思いを抱きながら各々の選択した堤防へ渡船した。我々は新沢氏、稲畑氏、菅氏、飯沼氏、肥後の4名で旧赤灯へ渡った。上堤後、先客の黒鯛師と状況確認後、私は極小ミジ貝でアウトコースへちから落とし始めた。 この時期にしては気温も高めで南風が強く下げ潮(下潮)が左から右にゆるく流れ、上潮は風による左流れ、沖目には黄土色系の濁りが入っており特に黄色ポール3 番、4 番、5 番の沖目は潮目がありインコースへち際は軽いさらしが何か所もあり期待感の持てる雰囲気である。反対にインコースは幾分強めの南風のせいもあり澄み加減で風のぶつけ、日の光の差し込みもあるものの潮色からして水温は少し下がり気味と判断した。暫く、丁寧に竿一本分前に落とし込むも反応がない。加えて今年はへち際のわかめも全く生えておらず堤壁の付着物は赤色の海藻が何種類か繁茂しているだけでその他は確認できない。 飛ばす距離を変えながら地底を探るもほとんど根掛かりもない。砂底のような感じでたまに点在している捨て石を感じられるような感じで4 畳半前まで攻めて灯台方面に戻り、4 番黄色ポールに差し掛かったところで着底すぐに「コン」と軽いあたりがあり合わせるも途中で外れてしまった。 気を取り直して3 メートルほど離れたところで餌をフジツボに変えて落とすと地底で同じあたりがもう一度あたるが針掛かりしない。警戒されているのか食いが甘い。気を取り直し、カニ餌に変えて沖目を探る。 南風も時間が経つにつれ強くなってくる。そんな中、3 番黄色ポール沖目で待望のあたりが出る。竿先に来る「コン」というあたりで大きく合わせる。

取り込んだのはキビレ、正直、がっかりしたのが本音(笑) その後は更に南風が強くなり灯台周りへ休憩に向かう。他の会員と談笑しながら状況の厳しさと強い風に砂誇りも飛んで来る中、軽食しながら休んだ。11 時を過ぎたころであろうか新沢氏がインコースを攻め始めへち地底で釣り上げる。

朝も針掛かりしたが外れたとのことだったが今回はすぐにネットイン、型は43 センチ、待望の1 枚である。これを機に各会員が一斉に動き出す。やはり、型を確認できれば可能性があるということだから最もなことだろうと思う。 11 時30 分 肥後が4 番沖目で32 センチ確保、どうやらプチ時合らしく新沢氏、肥後も何回かあたりがあるも掛からなかった。暫くして12 時前後飯沼氏が爆風のインコース櫓前でヒット、魚を見るもハリス切れ、型は良型だったとのこと。 

暫くして新沢氏が センチを確保し、この時点で新沢氏2 枚(44cmと43.5cm )肥後32センチ、キビレ1、帰船4 時まで粘るもフグの猛攻であたりなし。 この日は短い時間で黄色ポール3 番、4 番へち地底、沖目にあたりが集中しおり苦戦した状況でした。 帰船時、旧赤灯・四畳半・十メートルの旧堤防を眺めながら若いときに旧沖堤防で黒鯛を釣った思い出から40 数年、この風景や風を心に焼き付けまたいつか渡堤することができることを祈りながら堤防を後にした。

十米 レポート 下道会長

今大会は、初の3月開催、初の8時スタートといった今までにない大会となった。 そしてなんと奇遇なことに今日が横浜沖堤渡船の休業前最終日。場所の選定は考えた結果、想い入れの深い十米にすることにした。 8時から16時の開催のためモーニングは期待できないし、先行者もいる状況で嶋崎氏と私が渡堤した。 渡堤後、嶋崎氏は水路へ、私は奥に向かった。潮はいい色、潮位もOK。すぐにかけるが黄色、その後も黄色が続き、今日は黄色を釣りながら、どこで黒色に代わるか、といった展開になりそうな予感がした。

そして9時半頃、黒色。この1尾は気持ち的に楽になり、ホッとした。その後、バラシも含め(黄色か黒色かは不明)あたりがポツポツあり、午前中に4尾釣ることが出来た。 嶋崎氏も大物のバラシも含めあたりが多々あり楽しんでいる様子。午後は、14時が底りで潮位も30センチくらいなので期待は薄いが、今日はいい濁りがあるので頑張ることにした。 上げっぱな、沖に投げた道糸に反応が出た、いい引きで5尾目を釣ることが出来た。午後は先行した私にあたりが出ない状況でしたが、後行の嶋崎氏は多々あたりをもらっていた様子でした。

結果、嶋崎氏も私も釣果があり、爆風の中、物陰に隠れながらあたりもいただき十米を堪能しました。 横浜の渡船再開を期待し、湾奥の思い出話とともに堤防を後にした。

テトラ堤 レポート 狩野会員

テトラ堤に渡ったメンバーは廣瀬さん、橋爪さん、狩野の3名。 前日は誰も渡っていないので気合いを入れてモーニングを狙うも平場も溝もテトラも全くアタリがありません。3時間近く沈黙の時間が続きます。  反応が出始めたのは11:30頃。テトラ帯の先端手前で狩野が底で36cmを1枚仕留め、立て続けに40㎝が釣れますがその後反応が止まります。 上げっぱなの14:00頃にテトラ上で狩野がバラシ、15:10頃廣瀬さんが平場で38cm、橋爪さんも32.5cmを仕留め、計4枚で終了しました。

想像以上にテトラ堤に魚が寄っておらず、アタリも少なく厳しかったのですが3名全員魚を見ることが出来ました。

第一回 横浜例会結果 釣果枚数 22枚(会員のみ 敬称略)

下道 衛 5枚 総全長 195.1cm

前田 琢士 3枚 総全長 117.1cm

新沢 信一 2枚 総全長 87.5cm

狩野 誠司 2枚 総全長 76.5cm

嶋崎 正人 2枚 総全長 76.3cm

金子 圭一 1枚 46.5cm

栗林 肖輝 1枚 44.0cm

廣瀬 健夫 1枚 38.0cm

小川 宗良 1枚 35.0cm

福田 光男 1枚 34.5cm

橋爪 健一 1枚 32.5cm

佐藤 達夫 1枚 32.0cm

肥後 吉実 1枚 32.0cm

この翌日から横浜堤防 粂丸様の渡船が休止になりました。 東京湾黒鯛研究会も横浜堤防でのヘチ釣り講習会や定例大会でお世話になった堤防と粂丸様です。必ず再開,復活することを信じて、その日を待ちたいと思います。